水玉模様
「昨日の…変なウワサ流れてるから仕方ないじゃん!悠は何にも言わないし!」

「そんなこと知らないよ。行こっ、瀬口!」

「うん…。」

あたしは、あやねに促されてトイレを出た。

「あ~スッキリした!あやね森さんの事あんまり好きじゃないから、1回ガツンと言いたかったんだぁ。」

変なウワサって…?

あたしは森さんの言ってた事が、気になって仕方なかった…。

扉が開け放たれたままの教室に一歩踏み入った…みんな朝から何やら騒がしい。

「…おは…よ……?」

「どうしたのー?朝から見つめられても困るー♪」

もちろん、前者があたしで後者があやねのセリフ。

騒がしかった教室が静かになり、みんなの視線があたしとあやねに集まっていた。

「やるな~瀬口!」

…え?

「昨日の話、ホントなの⁈」

「指導室行きも納得だな。」


……は?


< 109 / 358 >

この作品をシェア

pagetop