水玉模様
「とりあえず、写すのに3日はかかるかな。」

「3日ぁ⁈」

あたしの言葉に過剰に反応する充也。

「何かあんの?」

「…。」

「とりあえず始めよっか、瀬口。充也くんはそこの2人をよろしく。」

「あ、あぁ…。」

渋々あやねに従う充也だった…。

去年もこうして集まって、3日くらいかけて課題を写した。

「じゃぁオマエらは、わかんなくなったら聞け。てかさっさと片付けろよ?」

『ふゎぁ~い。』

工藤瞬と生輝くんの返事が、キレイにハモる。

「あ、あたし充也に差し入れあったんだ!」

「まぢ?瀬口にしては気が利くじゃん。」

「つまらないモノですがどーぞ。」

あたしは、充也にコンビニの袋を渡した。

それを嬉しそうに受け取る充也の表情は、スグに崩れていったんだけどね…。

「瀬口テメッ…!嫌がらせか⁈真剣につまんねーモノじゃんか!」


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