水玉模様
早く帰りたい理由は、篠田くん。

ソワソワしてしまう、ウキウキしてしまう、そんなあたしを抑えていられるのも…多分限界。

「そっか。じゃぁまた今度ね!」

「うん、ありがと。あやねのママによろしく言っておいてね。」

「オッケー。」

そろそろ篠田くんのバイトが終わる。

メール…してもいいよね?


「じゃぁ瀬口、またね!」

「うん。バイバイ。」

あたしは玄関のところで、あやねと別れた。

あやねの家を出てから最初の角を曲がると、あたしはカバンからスマホを取り出した。

「……ふぅ。」

軽く息を吐き、ホーム画面をだそうかどうしようか…そればかり考える。


ピロリン…

「⁈」

メールの受信を伝える音が、鳴り響いた。

時刻は、19時17分―――。

パチンと、何かが弾けるように醒めていく、あたしの全て。

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