水玉模様
電車に揺られる、篠田くんとあたし。
駅に着く度に人が乗り降りしてきたけど、知っている顔はーーー……一向に現れなかった。
2人きり…なのかな。
どうしよう…。
カップルなんかに、見えちゃったりするのかな。
《旭市役所前~、旭市役所前に到着します…、》
旭市の降りる駅に着いたけど、あたし達は、混み合う電車の中で2人きりのままだった…。
「やっと着いたね。」
「ね。」
「瀬口さん足大丈夫?下駄で立ってたからしんどくない?」
あたし達が住んでるあたりから旭市までは、30分ちょい―――。
その間、他愛ない話をしながらも…あたしの事を気にしててくれたのかな。
「…大丈夫。」
「なら良かった。行こ?」
ぞろぞろと同じ目的であろう乗客に混ざって、あたしと篠田くんも電車を降りた。
「…ありがと。」
気にかけてくれて。
「ん?何が?」
駅に着く度に人が乗り降りしてきたけど、知っている顔はーーー……一向に現れなかった。
2人きり…なのかな。
どうしよう…。
カップルなんかに、見えちゃったりするのかな。
《旭市役所前~、旭市役所前に到着します…、》
旭市の降りる駅に着いたけど、あたし達は、混み合う電車の中で2人きりのままだった…。
「やっと着いたね。」
「ね。」
「瀬口さん足大丈夫?下駄で立ってたからしんどくない?」
あたし達が住んでるあたりから旭市までは、30分ちょい―――。
その間、他愛ない話をしながらも…あたしの事を気にしててくれたのかな。
「…大丈夫。」
「なら良かった。行こ?」
ぞろぞろと同じ目的であろう乗客に混ざって、あたしと篠田くんも電車を降りた。
「…ありがと。」
気にかけてくれて。
「ん?何が?」