水玉模様
「ホント、ごめん。」

「…や、それだけじゃ、わかんないから。」

「ちょっと、考えさせて…?」

「え?考えるって何…。」

ーーー


工藤瞬の話を最後まで聞かないまま、あたしは一方的に電話を終わらせた…。

すぐにまた着うたが流れたけど、あたしはケータイを床に放った。

確かに、ちょっとだけ…恐かったよ?

あんな風に、詰め寄られた事なんかなかったし…。


問題は、そこじゃない。

あの時あたしは、工藤瞬の存在を求めたの…?


篠田くんじゃ…ないの?

わかんない…。

もぉわかんないよ…。

あたしの中の壊れてしまった天秤など、何の意味もない。

何も、測れないのだからーーー…。



数時間後―――さすがにあたしはケータイが気になって、床に転がったままのケータイを拾い上げた。

ケータイが肌身離せない……完全に現代っ子だわ、あたし。

なんて思いながら、ケータイを開くと…。

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