水玉模様
着信が2件と、メールの受信が3件。

着信は、工藤瞬からだった…。

数時間前あたしはケータイを放った後、居間でテレビを見ていた。

気付く訳もなく、気付かれる事なくあたしを呼び続けたケータイを見て、工藤瞬に申し訳なくなってきた。

3件のメール…工藤瞬、あやね、篠田くんの3人からだった。

あたしは、どのメールから開こうか…少しの間、迷っていた。


《さっきは余計な詮索しちゃってごめんね。でももし俺が原因なら、遠慮なく言ってほしい。俺は、和奈姉の彼氏候補なんだよ(笑)。でも和奈姉のコト泣かせてばっかだから、失格かな。》


最初に開いたのは、工藤瞬からのメール…。


訳わかんないこと言って、一方的に電話を切って、その後シカトしたのに…優しいというか何というか。

不思議な気持ちになる。

“彼氏候補”―――か。

変なの、今はそこまで迷惑じゃない。

むしろその存在が、あたしに安心さえ与えてくれる。


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