水玉模様
あたしは、まだ状況が掴みきれてない頭で、口をひらいた―――。


「上履きが、ないの。」

毎日、昨日だってちゃんと…。

ないワケがない。

「瀬口のことだから、ボケてどっか違うとこにしまってんじゃねーの?」

「違ッ…!」

充也はよいしょとしゃがむと、下から順に靴箱を開け始めた。


「充也?」

「ヒマだから探すの付き合ってやるよ。」

「…。」

って上目遣いで言った顔は、ホントにくったくのない笑顔で…充也と友達で良かったって、あたしは心から思った。


「今度何かおごれよ。」

この一言がなければ(笑)。



キーン…コーン……


1限目が、始まったーーー。

「充也、もぉいいよ。」

散々探したけど、あたしの上履きはどこにもなかった。

何か…泣きそ……。


「瀬口、オマエ意外とモテんだな。」

「…え?」

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