水玉模様
「ねぇっ、昨日どーしたの?俺何回もメールとかしたのに…。」

「あ~…、ごめんごめん。」

あたしは昨日、みんなからのメールに、何も応えなかった。

充也と一緒にいた昨日…あたしは現実に戻されたくなかったんだ。

とは言うものの、このスリッパの音が嫌でもあたしを現実に留まらせる…。


「俺、和奈姉の家に行こうか真剣に悩んだんだからね~。」

「…わかったから、早くそこどいてよ。」

「瀬口は相変わらず辛口だなぁ。」

楽しそうに、あたしと工藤瞬のやりとりを見ているあやね。

「もー早く自分の教室に戻りなよ。」

「へいへーい。またね、和奈姉!あやねセンパイも!」

工藤瞬は手を振りながら帰っていった…。

一部始終を見ていたクラスの女子達が、ヒソヒソ話をしている。

ホント女は噂話が好きなんだな…。

「てか瞬くんさぁ、瀬口の家なんて知らないのにカワイイ事言うよねー。」

「え…。あ、うん…!そーだよねっ!」


< 184 / 358 >

この作品をシェア

pagetop