水玉模様
「ちょっと生輝何してんの?あはは、ヤバくない??それ誰が食べるのぉ?」

あたしが唄ってる途中であやねの声が耳に入ってきて、何かと思い目をやった。

……てか、真剣にヤバイから。

男共2人が、一切れのピザにあり得ないくらいのタバスコをかけていた…。

それを見てちょっと楽しげなあやねと、ビックリして声が止まってしまったあたし。


「なに…してんの?」

「あぁ、コレ罰ゲーム用。カラオケの得点の低い人が、食べるんだよ!」

瞬は、満面の笑みだった…。

瞬は歌うまいから、きっと余裕だ。

生輝くんは、正統派なカンジの安定型。

あやねは声量あるし、音域も広い。


「…。」

…デキレース⁈


「絶対反対!!!」

あたし歌は…自信ない。

「え~っ?ムリムリ、今もぉ採点入ってるから。」

瞬が、ニヤリと笑った。

あたし以外みんな、ドSに見えて仕方なかった。

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