水玉模様
結果は…あたしの予想通りで、みんなの作戦通り。

嫌がるあたしに無理矢理…!


「瀬口の顔見てーっ?超涙目なんだけどー!」

きゃーきゃー喜んでるあやねは、ホントに楽しそうに見えた。

こっちは必死なんですけど!

「和奈って辛いのダメだっけ?」

そーゆう次元の話じゃないし…。


どんだけタバスコかけたのよ⁈


「ちょ…ごめん。トイレ行ってくる…。」

頭痛くなってきた…。

「一緒に行こうか?」

「大丈夫だから、ありがと瞬。」

「行ってらっしゃーい!」

「…。」

あやねの言葉を背に受け、あたしは部屋を出た。


あたしはハンドタオルで口元をおさえながら、トイレに向かった。

早くうがいしたい…舌と喉が、変なカンジだ。

軽く麻痺してるみたいなーーー。

「あ、ごめんなさ………。」

あの角を曲がればトイレという所だったあたし、少し下を向いて歩いていたせいで、反対側から来た人とぶつかってしまった。

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