水玉模様
「……ん…。」


柔らかい朝日が、カーテンの色をより鮮やかにしている。

もう朝、か…。

昨日は結局、あのまま眠ってしまったみたいだ。


今日は良く晴れているんだろう…、ワントーン明るく見えるブルーのカーテンが、それを教えてくれていた。

「…ヒドイ顔。」

化粧もそのままに泣き疲れて眠ってしまったあたしの顔は、とてもじゃないけど人には見せられない状態だった。


「…。」

篠田くん…。


あたしはフラフラと立ち上がり、ドアの向こうに立て掛けてあったカバンを部屋の中に入れた。

カバンの中から昨日の紅茶のペットボトルを取り出すと、一口だけノドを通した…。

もうだいぶぬるくなってしまっていたけど、渇ききったノドを潤すには充分だった。


学校、どうしよ…。

今から支度したんじゃ間に合いそうにないけど、みんなに心配かけたままだし、行くべき…だよね。


「…?」

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