水玉模様
「あはは…。」

あ…。

笑った……。

「…。」

あたし達の会話を聞いて笑った篠田くんに、なんだか照れてしまうよ…。

「悠ごめんなぁー?瀬口うるさいだろ(笑)?だから来るなって言ったのにさぁ。」

「はぁ?充也が来いって言ったんでしょ⁈」

「大丈夫。2人ともうるさいから(笑)。」

「言ったな悠!」

「篠田くんッ!」

「あははッ!!」

いつになく大きな口を開けて笑う篠田くん。


もう…一生、口も利けないかと思ってた。


春風が、懐かしい香りを呼び戻したーーー。

1年前は当たり前だったこの光景が、今はすごく特別なことに思えてくる…。


懐かしくて、切なくなる…。

「ーーー瀬口さんは?」


「えッ??」

急に篠田くんの声が、耳に飛び込んできた…。

フツーにボーっとしてたわ、あたし。

「瀬口聞いてなかったのかよー?りんごジュースかコーヒー。」

横から充也がフォロー(?)してくれた。

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