水玉模様
篠田くんと机を挟んで座るーーーこんなに近くに居ても、もどかしさでいっぱいになる。


「そうかなぁ。」

「じゃぁ一緒に勉強する?充也先生つけて(笑)。」

「それいい!名案じゃん。」

2人じゃないのね…なんて思う反面、充也もいれば緊張も少なくていいのかも、なんて考えてるあたしだった。


「てか帰るとか言って、結局俺ら座っちゃってるし。」

「そう…だね。でも、」

あたしはまだ帰りたくない―――って言えなかったのは、篠田くんがあたしにキスをしたから…。


だめだ、好き…。

やっぱり、好き…。

「篠田くん…。誰か、来るかも。」

身体が、熱くなってく…。

「あは。かわいいね、瀬口さん。」

「もーからかわないで…っ。」

「からかってないし。帰る?」

「…。」

あたしは篠田くんの目を見た後で、黙って頷いた。


駅までの道、制服な事もあってなのか、手は繋がなかった…。

< 317 / 358 >

この作品をシェア

pagetop