水玉模様
「悠って優しいだろ?しかも責任感も強いしな…その場の勢いでした、なんて言えないヤツだからな。」


最後に充也は、こう付け加えた…。

「“瀬口さんのこと考えてたら泣けてきた”って俺に言ってた。」

あたしは初めて聞く事実に、涙を流すことしか出来なかったんだ…。


「瀬口には言うなって口止めされてたから…俺もどっち付かずな事ばっかり言ってごめんな。」

「ううん、大丈夫…。」

充也は、あたしと篠田くんの板挟みになってたんだ…。


「だからさ、工藤とうまくいって良かったと思ってても、悠の気持ちを知ってるだけに、俺も辛かったわ。」

「てか充也…今の話ホント?」

「嘘ついてどうすんだよ。悠は瀬口のことが好きなの。」

そう言ってあたしを指差す充也…。


「昨日悠が俺に“瀬口さんに愛想尽かされた~”なんて言ってたから、オマエがどう思ってるか知らないけど、悠が瀬口のことを好きなのも、沙耶香と付き合ってないのもホントのことだから。」

「…。」


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