水玉模様
「…。」

辛そうーーー瞬は、辛かったんだ。

瞬は、あたしに一度もそんな顔はしなかった。

そんな瞬に甘えすぎていたんだ、あたしは。


「瞬…。」

「……。」

「和紗は、たまに面倒な時もあるけど、いい子だから……仲良くしてやってね。それと、ありがとう。」

ありがとうと……こんな事しか言えなくて、ごめんね。

「へへ…。てか和奈、なに泣きそうになってんだよ。」

「ちが……ッ!」

「あはは!」

「ちょっとお姉ちゃん⁈面倒ってなに⁈」

「別にー?」

あたしと瞬は、うまくはいかなかったけど……今その傷口を、和紗が繫ぎ合わせようとしているんだね。

瞬が、あたしにしてくれたみたいにーーー。

和紗なら大丈夫…根拠はないけど、あたしはそう確信していた。

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