水玉模様
「あれっ?瀬口、電話じゃない?」

あたしのケータイが、テーブルの上で着信を知らせる画面になっていて、それをあやねが指差した…。

「あ、ホントだ。てか充也じゃん。」

「充也くん?」


どうしたんだろ…。

「どうしたー?」

「どうもこうもないしッ!今すぐ来い!」

いつになく切羽詰まった充也の声に、ドキリとした。

「来いって充也今どこなの?落ち着いてよ。」

「俺んちの近くの公園わかるか⁈俺もそこまで行くから早く来い!一緒に市民病院行くぞ!」

「え?病院?」



“悠が交通事故に遭って、意識不明の重態なんだーーー。”


「瀬口ー?」

「お姉ちゃん?」

みんなが不思議そうに、あたしの顔を覗き込む。

ほっこりとした雰囲気の中、あたしの周りだけが急にピリピリと緊迫し始めていた。

「ごめん、あたし行くね!」

あたしは慌ててカバンとコートを抱えた。

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