水玉模様
「篠田くん、もう少しゆっくりして来ればいいのにね。」

…言うまでもない、話しかけてきたのはあやねだった。

「…そうだね。3限目の途中からとか微妙だよね~。」

どうしたんだろう。

ちょっと浮かない顔してる気がするのは、あたしの考えすぎかな…。

遅刻してきたくらいだから、やっぱ体調不良ってヤツかな?

「…。」


《今日篠田くん遅刻してきたんだけど、何か知らない?》

あたしは、充也にメールをした。

《さぁ?俺はなんも聞いてねーよ。》

《そっか。てか充也さぁ、工藤瞬の事知ってるなら知ってるって教えてよ。》

《同中って言おうとしたけど、瀬口行っちゃったじゃんか。工藤って目立つヤツだったからね~。》

ふーん…。

まぁあのキャラだからね、目立つだろうな、工藤瞬は。

ムードメーカー的な感じだったのだろう事が、簡単に想像できる。


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