二度目の初恋
着替えを済ませリビングに行くと理人は夕飯を終わらせ

リビングのソファにあぐらをかいて座っていた。

鼻筋が通っていて横から見るとかっこいいと言うよりキレイと言った方が

しっくりくる。

アイドルになる子ってやっぱり持ってる物が違うんだと改めて思ってしまう。

お礼を言おうとしてたのについ理人の顔に目がいってしまった。

「あの・・・ありがとうございました」

深々と頭を下げると首だけを私に向けた理人がまじまじと見る。

「へ~~~意外と似合ってんじゃん」

言い方は相変わらずだがまさか似合ってるなんて言われるとは思っていなかった私は

人気アイドルに言われたこともあり顔が真っ赤になる。

すると理人は

「そんじゃ~おつかれ~~」と手をヒラヒラさせると視線をテレビに戻した。

さっさと帰れと言われているような気がした私はバッグを抱えそそくさと家を出た。



待ち合わせの駅に着くと時任さんは私よりも早く着いていたようで

目が合うとこっちを向いてニコッと笑いながら私の方へと近づいてくる。

かっこいいから同じ様に待ち合わせをしている人たちの視線が時任さんに集まる。

「待った?」

「ううん、俺も今来たとこ・・・そのワンピース似合ってるじゃん」

理人にも同じ事を言われたけどやっぱり好きな人に言われる方が

格段に嬉しいもので、私の顔は緩んでしまう。

だが時任さんは私の持っているバッグ視線を向ける。

「かして。持つよ」

時任さんは私のバッグを取ると車のある方を指さし歩き出した。
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