二度目の初恋
「あの…」

「…なに」

理人は視線だけど私に向けた。

「もしかして何か理由があるんじゃないんですか?」

「理由?」

「具体的にはわかりませんだけど。嫌いで別れたんじゃないと思うんです。
だから…この話私に預けてくれませんか?」

なんか勢い余って私とんでもないこと言っちゃった。

「お前に何が出来るって言うんだよ」

理人の冷たい視線に一瞬寒気を感じたが一度口にしてしまったからには

後戻りは出来ない。

「だ、大丈夫です。だってそこに写ってる男の人…私の彼氏ですから!」

ドヤ顔で言ったが案の定理人は驚きの余り口をポカンとあけていた。

アイドルらしからぬ顔だ。

「は?なにそれ」

戸惑いとか怒りとの入り交じった低い声に一瞬ひるんでしまったが

「なにそれって…そういう事なんです。とにかく、この件は私に任せてください。
で、ごはん作ったので食べてくださいね。あと…そのしょぼくれた顔理人さんらしくないですよ
では失礼しま-」

「なあ」

帰るつもりで一礼いたが呼ばれて頭を下げたままの状態で目線だけを理人に向けた。

「名前なんて言うの?」
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