ダブル王子さまにはご注意を!



「私……ホントになにしてるんだろ……」


ベッドの上に仰向けに寝ころび、腕枕をして天井を眺める。


ガサツで不器用で女子力皆無な干物女。

今の今まで、これが私だ! と開き直ってさえいた。


……だけど、本当にそれでいいの? 自分に問いかけてみる。


(お母さんも……私にはしあわせになって欲しいって言ってた……けど、きっとお母さんが望むのは……こんなのじゃない)


私だって、ちゃんと恋をして恋人を作って……平凡でもいいからお付き合いをして。やがてプロポーズされたら、結婚という未来を夢見たかった。


でも……。


LINEのトーク履歴を遡ると、妹の梨花や親友の香織からたまに恋人との近況や愚痴が入る。


けど、文句言いながらも何だかんだしあわせ……なんだよね。僻みかもしれないけど、今まで一人もいなかった身からすれば、恋人について悩めること自体がすごく贅沢なことだ。


みんな一様にカレが居たら居たで大変なんだから! と口を揃えるけど……そのスタートラインにすら立てない。その資格すらない私には、到底理解できない。頭ではわかるけど。


(そうなんだよね……私はスタートにすら立ってないんだ……ただ無為に時間を過ごしてるだけ……)


高校時代からの友達は数人いるけれど、子どもが出来た人は二人目。もう一人は二人目を妊娠中。


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