ダブル王子さまにはご注意を!
どうやらそれに先に気付いたのは夏樹。聡明な彼は大人顔負けな交渉をし、下っぱから情報を引き出した。
いくら末端でも重要な情報を手にすることもある。本国ならしないミスをした連中の裏をかき、夏樹は競売にかけられ売りさばかれる直前だったレッドダイヤも手に入れた。
そして、弟に命じる。心から信用する相手に託すように……と。
そして、一樹が選んだのが私。中西 真由理だった……ということ。
とあるテロ組織との繋がりもある犯罪シンジケートのとある重要なデータを持った私は、20年もの間知らずにのほほんと暮らしてたわけだ。
“暴かれれば国を揺るがす大スクープとなるだろう”
一樹が言ってた通りに……そのデータを持って帰国した二人が行なったことは、父国王の力を借りた犯罪の撲滅と犯罪者の駆逐だった。
長く議員を務めてた人間の二人に一人が逮捕されたり投獄されたんだ。それこそ国の基盤を揺るがしかねない事態だったに違いない。
あの後かなりの人事の入れ替えがあったとニュースで知ったもんな。ほとんど政治改革と同じだったらしい。