ダブル王子さまにはご注意を!
夏樹と一樹……カール王子とレオン王子が来日して捜していたのは、私が持っていたレッドダイヤとデータだった。
20年前……
幼稚園で仲良くなってた私と夏樹と一樹。知らなかったけど、郁美もよく後を追ってきてたようだった。
けど、郁美は内気な上に病弱だったから加わる勇気はなくて。私たちを見るだけで精一杯だったらしい。
夏樹と一樹のお母様は日本人で、正式な妃ではなかったらしい。当時妃がいたフリューゲルの王子が来日時に見初め、短い蜜月を過ごした末に授かったのが夏樹と一樹という双子ということ。
だから、二人の存在が表沙汰にされることはなくて。ただの子どもと同じ様にのびのびと育った。
けど、同じ遺伝子を分けあったはずなのに。夏樹は病弱で疲れやすく、一樹は丈夫で快活に育った。
フリューゲル本国では二人の父親が立太子し、前国王の崩御と時を置かずして新しい王に即位。それが二人が三つの頃の話で。やがて王妃が寝ついて病死……その喪が明けてようやく、父親から二人を呼び寄せる勅命が秘密裏に発せられた。
三つの頃からドイツ語やいろんな教養を学ばされていた二人は、父親に会えると喜んでいたけど……。
その二人に本国からの魔の手が伸びたんだ。