Pathological love 番外編
何時までも涙が落ち着かない、考え始めると次から次へと嫌な事ばかり浮かんで来て切りが無い。
電気も点けず、すっかり暗くなった浴室の前の廊下で、長い間、動けずにいた。
暫くして、浴室の扉が開く音がした。
思わず顔を上げると、いつもの様に風呂上がりのスタイルで、頭にタオルを乗せた彼が、驚いた顔をして立っていた。
「ずっとここに居たのか?何で泣いてんの?」
風呂上がりでほかほかの温かい体が、私を包む。
「ごめんーー……ひっく連理ーー……うぅ……飲み会なんて嘘だよ……ひっく……本当は連理にサプライズしようと思っただけなの……ひっく……嘘だよ………どこにも行かないぃー……うぅ……」
「えっ?サプライズ?!」
私は洗いざらい、全てバラしてしまっていた。
もう、サプライズなんてどうでもいい。
意地もプライドも関係ない。
連理に嫌われるのだけは嫌だ。
私はただ、その一心だけだった。
「そう……だったのか……。」
「ごめん~……うぅ……それから本当はまだ、あるの……」
「何?」
「……ずっと、ずっと……私……ひっく……もっと連理に……触れて欲しくて……頭ん中、下心だらけで……ひっく……ごめんなさいぃ~……!!」
「何だ……クックックッ……そうだったのか……ククッ!」
額から目にかけてを片手で覆いながら、彼は肩を震わせて笑っている。
「なんで?!どうして、笑うの?」
「令子……それならそうと早く言ってよ?漸く踏ん切りがついた。」
「えっ?」