❁お前だけしか、好きにならない❁





ガラガラッ




教室のドアが開いた




「今から、文化祭の出し物を何にするか決めようと思う。何がいいか提案あるか?」




「はーい!お化け屋敷したいでーす!」




元気な声で提案したのは千春くん




「はいはーい!私、アリスカフェやりたーい!」




そう言って二つ目の提案をしたのはクラスの女子の中の中心人物の美里(みさと)ちゃん




私もこれには賛成かな?





アリス好きだしね





「うーん、お化け屋敷もカフェもいいなー」





クラスのみんなも迷ってる様子





「……あっ!でも、隣のクラスがカフェするって言ってたけど」





「じゃあ、お化け屋敷にするか」





クラスの男子からの一言によってお化け屋敷に決定になった





やったーと喜ぶ千春くん





つまらなそうにする女子達





「あっ、ねえねえ!どうせなら宣伝係つくらない?」





美里ちゃんが提案する





「おお!いいじゃん!逢坂とか水沢とか那月とかに宣伝係してもらおー」





ええっ!?





いきなり私の名前が出てきてビックリする私




そんな私をよそにいいね!と納得する
クラスメイト




「逢坂さん!心配しなくても可愛いから大丈夫だよ?」




皆、心配してくれている





売り上げが1番多かったクラスは特別に
何か貰えるらしい




毎年変わるらしく、今年は貰ってからの
お楽しみとなっている




売り上げ上がらなかったらごめんなさい!




私は不安でしょうがなかった



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