❁お前だけしか、好きにならない❁


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その後、お化け役、洋服のデザイン係、
用具係など細かい仕事分けをした




その次の日の放課後から忙しくなった




「衣装が必要なお化け役と、宣伝係は、衣装準備のために集まってくれる?」




洋服作りが得意な、美里ちゃんと、夏林ちゃん、真帆ちゃんの3人が頑張ってくれている




3人は私達の寸法を測るだけでどんな衣装にするか全く教えてくれなかった




当日のお楽しみだって




どんな衣装だろう




みんな頑張ってるんだから私も頑張らないと!




そんな中、宣伝係となった私と那月くんと琴音、そして何故か千春くんも、、宣伝用の看板づくりをしている




千春くんは、顔は良いけど宣伝係は、
そんなにいらないし、千春くんみたいな人がお化け役に向いてるとか何とか言って
お化け役となった





「……なんでお前がいんの?」




「3人とも一緒なのに俺だけ1人とか寂しいから来た!」




そして、続ける




「それに、俺的には那月より琴音の所に来てるつもりなのー!」




千春くんたちは付き合い初めてから下の
名前で呼び合っている




「ほら、せっかく来たなら手伝ってよ?」




これ以上ケンカを進めないためにも準備を再開する事にした




やっぱりお化け役と言えば看板は、黒がベースだよね




それに、赤とか、白とか?




どんな感じがいいのかな?




ちゃちゃっと下書きをして3人に見せる




「こんな感じでどうかな?」




「おおー、いいじゃん!いいじゃん!」




千春くんがすぐに返事をしてくれた




「萌愛、絵上手いね!」




すごいすごいとその後ずっと褒めてくれた




「……いいんじゃねーの?」




那月くんにしてはいい返事




ダメと言われなかったことが凄く嬉しかった




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