いきなり花嫁とか、ふざけんなです。
「今度、一緒にこの髪型に似合うリボンを買いに行こうぜ。」
「えっ。」
買いに行く、って……
エゼナで?
「……私、てっきり監禁されるとばかり思っていたのですけれど。」
連れ去りと監禁はセットだと思っていました。
……童話の読みすぎなんでしょうかね。
ソルデは、苦笑します。
「監禁なんか、しねーよ。言ったろ、『確かめてくれ。』って。ついでに、この国を見てくれ。」
「エゼナを?」
「デューノのやつは『この国を愛せ』とか言ったが、最初っからそんなん無理だ。……まずは、この国を見て欲しい。」
「……何が、目的なんです?」
この国を見て。
この国を知って。
何かを確かめて。
_______それで、私をどうしたいのです?
ソルデの、答えは。
「本当のシルドレッドを知って欲しい。」
本当の、シルドレッド。
……それは一体?
「私が知って、どうするのです?」
「お前の判断に任せる。」
……どういうことでしょうか。
聞きたいけれど、きっとそれは私が確かめなければならないことなのでしょう。
一体、何を企んでいるのでしょうか。
……けれど、ソルデの目は、企むとか騙すとか、そんな人の目ではなく。
________とても、真剣で。
しばらく、その黄色の瞳から目が離せませんでした。