いきなり花嫁とか、ふざけんなです。
☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆
部屋の外に出ると、長い長い廊下。
黒を貴重としたそこは、どこもかしこもピッカピカです。
チリ一つ落ちてないですよ。
一番最初に、メイドさんにあの部屋に連れて行かれた時は心の余裕がなく、見渡すこともしませんでした。
だから同じ廊下でも、今は最初と違うところを歩いているような気になります。
「大きいお屋敷ですねぇ。」
ソフスリーの屋敷と同じくらいか、もっと大きいかです。
階はこちらのお屋敷の方が、確実に多いですよ。
さっき窓を開けたときに、そう思いました。
ぽつりと言った独り言は、ソルデにも聞こえたようです。
「屋敷っつーか、城だからな。」
「あ、やっぱり。」
そうだったんですね。
別に、それは意外ではありませんでした。
ソルデの、『この国を知って欲しい』という言葉から、なんとなく予想はしていましたから。
「……ということは、午後からエゼナの王様に会いに行ったほうがいいですね。」
城ということは、国の代表が住んでいるところということ。
こんな、シルドレッドの女の子の連れ去りなんてことを、誰かが独断でやるとは思えません。
それを命じたのは、王様でしょう。
ぜひ、嫌味……ごほん、挨拶に伺わなければ。
「王様に、ねぇ……。」
「ん?何ですか?」
含みのある、苦笑。
……なんですか、王様ってそんなに性格に難ありの人なのですか。
身構えていると、ソルデは意外にもあっさりと教えてくれました。
「デューノだ。」
デューノ。
どっかで聞いたことがある名前ですねぇ。
「は……?」
……いやいや、現実逃避している場合ではないですよ、私!?
デューノ。
デューノって。
「……あの、花嫁とかほざいていた人ですか……?」
紅目黒髪の無表情な顔が、頭に浮かびます。
顎クイされて。
馬鹿にしたような言い方をされて。
唇が近づいて……
って、こんなこと、思い出したくもありませんよっ!
頭を軽く振って、あの顔を追い払います。
ムカついて仕方ありません!
あんなんが王様とか、エゼナ終わってますよ!
……名前がたまたま一緒の別人、なんてこと、ありませんよね……?
うん、その可能性がまだあります。
それでお願いします。
うん、うん。
……そんな、儚い希望は、
「そうだ。ほざいていた野郎だ。」
面白そうに答えたソルデに、粉々にされました。
部屋の外に出ると、長い長い廊下。
黒を貴重としたそこは、どこもかしこもピッカピカです。
チリ一つ落ちてないですよ。
一番最初に、メイドさんにあの部屋に連れて行かれた時は心の余裕がなく、見渡すこともしませんでした。
だから同じ廊下でも、今は最初と違うところを歩いているような気になります。
「大きいお屋敷ですねぇ。」
ソフスリーの屋敷と同じくらいか、もっと大きいかです。
階はこちらのお屋敷の方が、確実に多いですよ。
さっき窓を開けたときに、そう思いました。
ぽつりと言った独り言は、ソルデにも聞こえたようです。
「屋敷っつーか、城だからな。」
「あ、やっぱり。」
そうだったんですね。
別に、それは意外ではありませんでした。
ソルデの、『この国を知って欲しい』という言葉から、なんとなく予想はしていましたから。
「……ということは、午後からエゼナの王様に会いに行ったほうがいいですね。」
城ということは、国の代表が住んでいるところということ。
こんな、シルドレッドの女の子の連れ去りなんてことを、誰かが独断でやるとは思えません。
それを命じたのは、王様でしょう。
ぜひ、嫌味……ごほん、挨拶に伺わなければ。
「王様に、ねぇ……。」
「ん?何ですか?」
含みのある、苦笑。
……なんですか、王様ってそんなに性格に難ありの人なのですか。
身構えていると、ソルデは意外にもあっさりと教えてくれました。
「デューノだ。」
デューノ。
どっかで聞いたことがある名前ですねぇ。
「は……?」
……いやいや、現実逃避している場合ではないですよ、私!?
デューノ。
デューノって。
「……あの、花嫁とかほざいていた人ですか……?」
紅目黒髪の無表情な顔が、頭に浮かびます。
顎クイされて。
馬鹿にしたような言い方をされて。
唇が近づいて……
って、こんなこと、思い出したくもありませんよっ!
頭を軽く振って、あの顔を追い払います。
ムカついて仕方ありません!
あんなんが王様とか、エゼナ終わってますよ!
……名前がたまたま一緒の別人、なんてこと、ありませんよね……?
うん、その可能性がまだあります。
それでお願いします。
うん、うん。
……そんな、儚い希望は、
「そうだ。ほざいていた野郎だ。」
面白そうに答えたソルデに、粉々にされました。