【完】私の甘い彼氏様
碧といると不思議と沈黙も気まずくない。
心地よくって破りたくないなぁって思う。
勿論、会話も楽しいけどね~。
「美亜?」
「ん?」
「もうそろそろ寒くなるからちゃんと厚い上着着ろよ!」
「えー。私暑がりなんだよね…」
今着てる制服のジャケットですら暑いもん。
今は11月の上旬だけど、そんな言うほど寒くない。
「だーめ。美亜風邪ひくぞ?」
「私体強いよ?」
「俺が美亜に風邪ひいてほしくねーの」
さっきからなんなんだろう。
碧は甘いことばっかり言うし…。
その度に私の胸がきゅんきゅん鳴るの…。
「でも…」
「でもじゃねーよ。どんだけ俺に心配されたいわけ?というか、夏でもなるべく肌出してほしくないのに…」
「夏は暑いよ!」
「はぁ…分かってないだろ」
碧の言ってることよく分からないけど、碧に心配させるのは申し訳ないから、明日からちょっと厚着しようかな。