【完】私の甘い彼氏様
「はぁー!美味しかったぁ!」
碧は朝言った事を覚えていたみたいで、ショートケーキを奢ってくれた。
全部奢るっていってくれたんだけど、そんなの悪いから脚下。
それにしであのお店、お洒落で美味しいのに安かった。
また行きたいな。
「美亜が甘党なのは知ってたけどあれほどとはな」
「碧!またいこうね!」
「あぁ」
今はカフェから私の家への道を歩いている。
さっきと同じように手を繋いで。
「碧は背高いね」
「ははっ。それは美亜がちっこいからだと思うけど?」
「なっ!ちっこくない!」
「150㌢あんの?」
「あるよっ!152だよ~!」
一体碧は私がどれだけ小さいと思ってるんだろう…?
「美亜は母似?父似?」
「お母さんだなぁ」
「へぇ。可愛いんだろうなぁ」
「へへっ!」
それって碧は遠回しに私に可愛いって言ってるようなものだよね。
早紀ちゃんに言われたのも嬉しかったけど、碧に言われるのが一番嬉しいなぁ。
直接言われた訳じゃないけど…