【完】私の甘い彼氏様
「綾羽ちゃん、危ないよ」
「綾羽!ダメでしょ?一人で階段降りたら」
私が怒ったせいか、落ち込んでる綾羽。
そんな綾羽の背中を擦ってププっと笑っている碧。
「碧?」
「美亜、自分は階段から転げ落ちそうになったのに、綾羽ちゃんの事は落ちるのを防ごうってしてるからよっぽと大事なんだな」
「うん。私の大事な大事な妹だから。」
碧は綾羽の背中を擦ったまま、綾羽に問い掛けた。
「綾羽ちゃんはお姉ちゃん好き?」
「うん。しゅき」
「じゃあ、お姉ちゃんの事泣かせたくないよね?」
なんの話だろう…?
「やだ!美亜たん泣いちゃ、やだ!」
「じゃあもう危ないことしちゃダメだよ。大好きなお姉ちゃんが泣いちゃうからね」
碧、絶対いいお父さんになれるねっ!
私感動しちゃった~ぁ!
「お兄しゃんは?」
「俺の事?」
「うん」
「俺がどうかした?」
「お兄しゃんは泣いちゃう?」
綾羽…?
「うん。そうだね。」
「じゃあ、あやはやらないっ!お姉ちゃんとお兄しゃん泣いちゃうからやらない!」
もしかして…
「あやはお兄しゃんすき!」
碧は2歳児まで惚れされるのか…。