【完】私の甘い彼氏様
「綾羽、はじめましては?」
「はじめまして…」
「はじめまして、綾羽ちゃん」
私に隠れてモジモジしてる綾羽。
こんな綾羽普段みれない、レア物だ。
我が妹ながら、可愛いっ!
「恥ずかしいの?」
「綾羽ちゃん?」
カアッと赤くなっていく綾羽の顔。
え?
どうしたの?
具合悪いのかな??
風邪なんて引いたことない綾羽だけに、心配。
「どうしたの?綾羽?」
私が声を掛けても顔を赤くしたまま動かない。
おかしいなぁ。
さっきまで元気溌剌だったのに。
「碧ごめんね。」
「いや、」
「美亜たん!あやは、もどるね!」
「えっ!?綾羽!?」
私の元から離れてダーっと階段の方へ走っていく綾羽。
私もそのあとを追おうとしたけど、私より早く碧が綾羽を引き留めた。