咲くやこの花、誠の旗に
咲耶は深く頭を下げた。
「言っておくけど、万が一断られることがあっても恨むなよな。…まぁ、あの人が困ってる奴を見放しにすることなんてないだろうけどさ。」
少年はそう言って頰をかく。
「可能性があるだけ嬉しいです!」
咲耶が嬉しそうに微笑むと少年は思いついたように口を開いた。
「そうだ、お前名前はなんていうんだよ?」
「私は高田咲耶です。あなたは?」
「咲耶か、俺は藤堂平助(とうどうへいすけ)!ここで会ったのも何かの縁なんだろうし、まぁ…、よろしくな!」
平助はそう言ってからさっきの怪しむような表情とは打って変わった人懐っこそうな笑顔を浮かべた。
(平助さんか…。良い人そうでよかった。)
咲耶はホッと胸をなで下ろす。