咲くやこの花、誠の旗に


「そうだ…!あの、私気づいたら急に知らないこの町にいて…、帰るところもないんです!

それに今何故か奉行所の人たちに追われてて…!

初対面の方にこんなことを頼むのはどうかと思うのですが、どうか私を匿って頂けないでしょうか!?」


(図々しいのは百も承知だけど、今はこうするしか手がない…!)


「はぁ!?急にそんなこと言われても…。

無理だよ、無理無理!!」


「そこをなんとかっっ!!」


咲耶は負けじと両手をパンッと合わせて懇願する。


「……勝手に連れて行っておかしな奴を連れ込んだって怒られるのは俺だし…。

あぁでもこんな怪しい奴を放っておくのも危険だし…!」

1人でブツブツと考える少年。


「おねがいします!!!!」


すると咲耶の勢いに押されたのか少年は諦めたように『はぁ〜…』と肩を落とした。


「しょうがないな…。とりあえず俺がお世話になってるとこの主に頼んでみるよ。」


それを聞いた咲耶はぱぁっと顔を明るくする。


「…っありがとうございます!!」


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