咲くやこの花、誠の旗に


ーーーーー


「はぁ…はぁ……」


平助に言われるままついていくと、とある建物に辿り着いた。


門を潜り塀に背をぴったりと貼り付け、2人は身を潜める。


それからすぐにいくつかの足音が2人を通り過ぎていった。


平助は門から少し頭を出し男たちが行ったのを確認すると、


「はぁ〜〜、疲れた〜っ!」


と言ってズルズルと地面に腰を下ろした。


「すいません、巻き込んでしまって。

なんで追われるのか自分でも分からなくて…。」


純粋な瞳で話す咲耶に、平助は呆れ顔を浮かべる。


「そりゃそんな妙な格好してたら町奉行の目にも止まるよ…。

はぁ…。」



咲耶はうな垂れる平助をよそに、連れてこられた場所を改めて見渡した。


家にしては少し大きい、和風な建物。


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