純愛小説家
その声に反応するように、ゆっくりと目を開けると。


「…平気。シャワー浴びたい…」


少し気だるい声で、また目を閉じた。

貪るように…とは、きっとこういうことなんだろう。

三嶋だけじゃない。
俺も何気に、くたっとしていた。

軽い脱力。

それでもまだ、俺はどこか満たされず。
三嶋の背中。
腕を潜り込ませ、抱き寄せる。


「…宥?」
「シャワー、後にして」
「えっ…?」
「このまま。眠りたい…」


三嶋の体温。
柔らかい肌…。


「宥。宥?」
「……………」


返事をすれば、そのすべてが消えてしまいそうで。


「もう、寝ちゃったの…?」
「……………」


目を閉じて、俺は眠った振りをする。

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