純愛小説家
一生のうちで。
至福の時間(トキ)は、どれくらいあるのか…。


「宥~?」


もし、いま、この時間(トキ)が続いてくれるなら。


「…ほんとに、寝ちゃったんだ…」


俺は他のすべてを、失ってもかまわない、思った。

きっといま、この時間(トキ)が。
俺にとって、一生に一度の、至福の時…。


「…………」


そんな俺の腕の中。
三嶋は、さらに顔をうずめる。

素肌に触れる三嶋の前髪がくすぐったい。

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