純愛小説家
そう。
女優…。

琴音は。


「今回はなんだ?」
「…………」


今、テレビで観ない日はないだろう、人気女優の。

桜井 美莉(サクライ ミリ)、だった。

また何か。
気にくわない仕事が入ったんだろう。
前もそうだった。


「…ったく…」


まぁ、でも。
今の俺にとって、琴音の存在は救いだったかもしれない。


「都内じゃないんだぞ?こんな所まで来て…。大丈夫なのか?」


正直、気が紛れて。


「…知らない」
「知らないって…」


束の間の。
休息…。

< 148 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop