純愛小説家
時計を見ると、まだ昼を過ぎたところで。

俺なりに作った“シナリオ”を、


─おさらいでも、しとくかな…


まだ時間があるせいなのか。
意外と俺は、冷静だった。

三嶋がまだここにいないからなんだろうけど。
葛藤もまだなく。

ふたり。
最後の夜…。

ふと、なんか作っといた方がいいのかな、思った。

旅行から帰ってから、カラダを重ねることもなく。
2週間、なんの連絡もしなかった。

そこに、琴音の存在。

いつもはたくさんの食材を買い込んで来る三嶋。

でも。

今日のことを、三嶋も察しているような気がして…。

のんきにゴハンなんて作ってる場合じゃないだろう…って…。

だったら、俺が…って。

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