純愛小説家
涙は出るだろうし。
心臓が引きちぎられるんじゃないかっていうくらい。
痛くて、苦しくて。
辛いかもしれない。

でも。

俺たちは“大人”…。


「いただきまーす」


泣きわめいて、泣き叫べる。

子供じゃ、ない…。


「ん。おいしー!!」
「うまい?」
「うん!っていうか。宥の方が、私より料理上手かも…」
「そんなことないって」
「ある」
「ひかりの方が上手いよ。どれもほんとに。旨かった」
「…そう?」
「ん」


ふたりでこうして食べるのも。
今日が最後、思うと。


「やっぱり。ひかりに作ってもらえば良かったな…」


思った。


「えっ?」
「ひかりの作ったメシが。食いたかった」


もう二度と。
ないんだな…、思うと…。

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