純愛小説家
琴音が見たのは三嶋じゃなくて。

三嶋も、


─琴音を見てない…?


あの日。
やっぱり三嶋は来なかったんじゃないかって。

思いたくなる。

三嶋とカラダを重ねたあの日から、俺はこの日のことを考えてきて。

ふたりが終わる日…。

だから同じように、三嶋も…と、思っていたんじゃないかって…。

でも。

そんなのは、俺のただの願望…。

俺たちのタイムリミットは目前で。
時間を止めることも。
“その現実”を変えることも出来ない…。


「宥。あったまったよ。食べよう」


三嶋がいつも通りに振る舞ってるのは、俺たちが“大人”だから。


「あぁ…」

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