純愛小説家
頭の中が、そのことだけでいっぱいになる。

今日で最後。
別れの時まであと少し…。


「私も買っちゃおうかなぁ」
「色んな豆あるから。試して、好みの豆みつけるのも楽しいかもな」


いつもの様に話してはいたけど。
俺はちゃんと、受け答え出来ていたのか…。

その後も色んなことを話したけど。
話した内容を、俺はほとんど覚えていなかった。

ただ。
今日だけは、三嶋のタイミングを見逃すわけにはいかなくて。

俺がそらし続けてきた。
三嶋が話そうとしてきた、終わりの言葉…。


「宥。…宥?」
「…えっ?」
「コーヒー、おかわり持ってくる?」
「あぁ…。いや…」


そこにだけは。


「そ?」
「ん。サンキュ」


神経を遣った。

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