純愛小説家
そんな俺にも、友達はいて。

本名も顔出しも、非公開にしている中。
数少ない、俺が小説を書いてることを知ってる。


「……えっ?」


中・高時代の地元の友達。


『あっ。覚えてた?』


藍田からTELでそれを聞かされた瞬間。
俺は激しく動揺した。


「高校、一緒だった、よな?」
『おぉ。そーそー。へぇ~。お前でも覚えてる女子とかいんだな』
「…クラス、一緒だったし」
『あぁ、そっか。1・2年だっけ?』
「ん…」


心臓が。
あり得ない程、バクバクと音をたてていた。

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