農民生まれの魔女
高等部進学
満開のバラが咲きわたる校舎

まるで私の心は羽が生えたように軽い


何事もなく高校生となったイヴはすっかり大人な体つきになった

窓から入学したての初々しい子供達が見えた

「かわいい〜〜」
肘をつきながら窓を覗いた

可愛らしい初等部の入学者をみて笑みをこぼしたイヴは思いっきり伸びをすると
ため息を吐いた

「入学式面倒いな〜」

イヴは人混みにめっぽう弱く
どうしても行きたくないのだ

しかし時は経つ一方で、現在八時ジャストとなっている
入学式は八時半からとなっている

頭の隅ではやばいと思いながらも
体は徹夜がひびいている

机にほっぽってあったダサい眼鏡をして
ボサボサな頭のまま
図書館の扉を開けた
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