夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
【翌朝】

「……。」

俺は服を着ると、
リディアが眠っているうちにここを去ろうと足を踏み出した。


「……待ちなさい。ヴァロン。」

背後から聞こえたリディアの声。
俺は部屋の入り口で立ち止まったけど、
顔を合わせる勇気がなくて…ただ立っていた。


立ち止まってしまったのは、期待。
これで最後と決めておきながら、
俺はまだ心のどこかで期待していた…。

リディアが愛してくれるんじゃないかって…。
また、
前みたいに微笑ってくれるんじゃないかって…。

”良い男に、なったね!”って…。
褒めて、認めてくれるんじゃ…ないかって……。


……。

でも、俺達は決して結ばれない。

2つに別れてしまった道は、もう交わらない。
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