夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】

「……。
これを持っていきなさい、ヴァロン。」

ゆっくり…。
顔だけ振り向くと…。
ベッドから上半身を起こしたリディアが、
掌にある物を乗せて俺に差し出していた。


「…私の、負けよ。」

リディアの掌で輝く物。

それはもう、俺の欲しかった物じゃない。
幼い日、俺がリディアに貰って…。
嬉しくて仕方なかった宝物じゃない。


今のリディアの掌の上には、白金バッジ。


”いつでも帰って来てもいいよ”…。
そんな想いが込められた、鍵じゃない。

”これで最後、さよなら”…。
そんな想いがこもった…白金バッジだ。


……。

「……ククッ…。ははっ……。」

やっぱり、届かないんだ…。

そう、思ったら…なんか笑えてきた。


手に入らない…。
1番欲しいものは…
いつも、俺の手には届かない。

俺は幼い日の、
闇市場の競売の時みたいに笑ってた。

……。

けど、一つ違うのは…。
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