夢の言葉と虹の架け橋【夢の言葉続編①】
ヴァロンからのキス。
それだけで心臓が痛いくらい鳴り響いた。
ヴァロンの震えた唇。
明らかに慣れてない、キスだった。
……。
でも、満たされる。
まるで自分が純情な少女に戻った様に…。
彼のキス一つで、嬉しくなる。
「……。アンタ、キス下手くそ…。
そんなんじゃモテないわよ…。」
「///っ……うっせぇ。ムカつくな…。」
照れて、自分の手で口元を押さえて目を逸らすヴァロン。
可愛い彼の姿に、
思わず笑みが溢れてクスクス微笑った。
そんな私を、
ヴァロンは自分の腕の中に閉じ込める様に優しく抱き締めてくれる。
私を大切にしてくれる腕。
心地良くて、ずっとこのままでいたい。
「……ねぇ。
このまま…頭、撫でてよ……。」
勇気を出して、
彼の胸に顔を埋めたまま呟いた。
するとヴァロンは、
戸惑いがちに頭を撫でてくれる。