スーパー丸尾ブラザーズ
「ただいまー」

「ちい兄おかえり!待ってたよ!タイフーンレンジャーごっこやろうよ」


帰り道に風馬と別れてから考えていたことがある。

オレがまだ子供の体なのは、頭が子供のままだからじゃないかと。


タイフーンレンジャーとかそういう子供っぽいものばっかり見てるから、脳みそが体に大人になる指令を出せないんだよ。


だから決めた。タイフーンレンジャーはもうやめるんだ。


「名菜、ごめんな。オレもうタイフーンレンジャーはやめるんだ。だってもう5年生だもん」

名菜は寂しそうな顔をしたけどすぐに「わかった」って言ってくれた。


「じゃあそのかわり、マリオカートやろう」

「うん、いいよ」

マリオカートは子供じゃないよな。兄ちゃん達もやってるし。


名菜はよくコントローラーを、ほんとの車のハンドルみたいに持って、道路のカーブを走ると体をぐーんと傾ける。

コントローラーもその時にハンドルを回すみたいにひねって持つせいで、カーブが下手くそなんだ。

だからいつもオレが勝つ。


いつもは名菜が負けたらタイフーンパンチが飛んでくるのに、今日はそれがなかった。

やっぱり少し寂しかった。

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