好きだと思うんですがっ!?
とぼとぼと後ろ髪引かれながらもあたしは古柳くんと共に学校を後にした。
「ねぇ、お腹空いてない? そこのコンビニ寄ってこうよ」
「うん、いいよ」
お腹は空いてるけど、何も食べたくない。
古柳くんはあたしに肉まん食べるか聞いてくるけど、あたしは何もいらないって言って首を振った。
あの時食べたチャーシューまん、美味しかったなぁ。
なんて思いながら、そんなセンチメンタルな自分が笑える。
だって正直言えば、あの時の味なんて大して覚えていない。
その理由は、あの時のチャーシューまんの味よりもっと記憶に留まってる出来事があるから。
だからチャーシューまんはもちろん美味しかったけど、それよりも、あたしより先に星野くんがあれをかじったせいで、後で食べたあたしは無駄にドギマギしてしまった。
また、一緒に食べたいなぁ。
ちょうどそんな事を思ってる時に、古柳くんが駆け寄ってきた。
「お待たせ。はい、これ」
そう言って差し出されたのは、コーンポタージュの缶。
「浮田さんそれ好きでしょ?」
「ありがとう。でもよく知ってるね」
「前に何度か飲んでるところ見た事あるからね」
あたしはコーンポタージュの缶を両手で覆い、じんわりと広がる温もりに身を任せた。