好きだと思うんですがっ!?
「ごめん、なんかこんな噂になってしまって……」
そんな風に気まずそうに鼻の頭を掻いたのは、古柳くん。
今日は部活に出ないで帰ろうとしていたあたしの元に、一通のメッセージが届いた。
差出人は彼だ。
裏門の近くに来て欲しい。時間は取らせないから、少しだけ話がしたい。っと、そう書かれていた。
うちの学校は裏門が閉鎖されている為、使用できなくなっている。だからこそ、この近くに人気はない。
きっと噂がこれ以上肥大しないために気を使ってくれたんだと思う。
案の定会ったばかりの古柳くんは、噂話の事を謝ってくれた。
「本当にごめん。あれは俺が軽率だった。周りの目を気にしてなかった俺の責任だ」
すごい勢いで頭を下げるものだから、あたしも思わず腰を折って古柳くんの視線の高さに合わせた。
だけど、目は合わない。古柳くんはまだ頭を下げたままだ。
「いっ、いいよ、古柳くん、顔あげてよ。どうせ噂は噂だし」
「俺があんなところで浮田さんに抱きついてしまったから……ほんとごめん」
顔を上げてくれたかと思ったけど、再び頭を下げられてしまった。