好きだと思うんですがっ!?
「……今更、なにが言いたいんだ?」
グッと、ナイフをあたしの胸に突き立てた後、さらに捻られたようなそんな衝撃に、あたしは思わずよろめきそうになった。
今更、か……。
それを聞いて、全てが終了したような気がした。
そっか、星野くんの中ではもう、全てが過去なんだ。
砂利の音がゆっくりとあたしの方に近づいてくるのを耳で感じて、思わずこの場から逃げ出してしまいそうになる。
仕向けたのは自分の方なのに、逃げ出してしまいたいと思うなんて、なんてあたしは馬鹿なんだろう。
「俺の事、からかってんの?」
こ、怖い。
言葉が、声が、怖い。
足が震えそうになるのを止めるのが精一杯で、星野くんの顔なんて見れそうにない。
「からかって楽しいか?」
「か、からかってなんか、ないし」
「じゃあなんだよ? 古柳だけじゃ物足りず、俺にまでチヤホヤされたいって言うのかよ」
なんでそんな風に言うのよ。
それはさすがに酷くない?
あたしは唇をキュッと結んだ。意に反して涙が溢れてしまわないように。